Camping / Hiking

北ニューヨーク – カヌー80kmの旅

今年4月、「昔ボーイスカウト時代に行ったカヌーの旅をもう一度やってみたい!」と言い出したR氏の話をなんとなく聞きながら、2つ返事でOKしてしまったところから始まった今回の旅。旅の舞台はニューヨーク州北東部のアディロンダック州立公園。この公園内には、大小10,000以上の湖と沢山の川が存在し、すべての川の長さを合わせるとなんと48,000km以上。とにかく壮大。カヌー、カヤックはもちろん、キャンプ、ハイキング、サイクリング、スキーなどなど、ありとあらゆるスポーツができるアウトドアの楽園。

R氏の計画は、2つの湖(ロングレイクとタッパーレイク)とそれらをつなぐラケット川を漕ぎぎる全長80kmを3泊4日で完走するというもの。「まぁ、1日20kmならばなんとかなるかな」と漠然と思っていた私。
そんな甘い考えは出発前日キャンプ場に着くや否や吹っ飛んだ。。。

tupper lake

出発前夜6月24日。まず、テント場で大量の蚊と虫の洗礼を受け、さらに一晩中冷たい雨が降り注ぐ。この辺りの夏はとにかくよく雨が降り(日本の梅雨のよう)晴れると蒸し暑い。虫にとっては快適な環境。乾燥して雨が全く降らないカリフォルニアでは快適に眠れるドイター・ウルトラライトの寝袋も、ここでは寒すぎて役に立たず。さらに天気がコロコロ変わり当日の天気予報すら当てにならず。「こんな天気の中でカヌーを漕ぎながら4日間も過ごせるだろうか」と不安を抱きながら転寝しているうちに夜が明けた。

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Long lake / ロングレイク(全長22km)

そして迎えた初日、6月25日。幸いスタート時間の9時には雨が上がり、昨日とは打って変わって快晴。カヌーと湖を見てテンションがあがったのか、不安は吹っ飛んだ私。もちろんR氏は最初から不安のふの字もなく、やる気バリバリモード。ルートもギアも再確認したし(寝袋は頼り無いが、、、)食料も十分にあるから問題ない!はず。カヌーショップのガイドさんにも、「天気もいいしカヌー日和!ゴールで待ってるよ!」と背中を押され、9時40分にスタート。

まずはじめに縦断するのはロングレイク。最初の1時間は風もなく穏やかでウォーミングアップも兼ねてゆっくりと前進。順調!と思っていたけれど、徐々に向かい風が強くなり、後半は湖全体が波立って思うように進まず。波風に苦戦しながら約4時間かけて湖を脱出しいよいよラケット川へ。

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Entering Raquette River / ラケット川入口

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Having lunch break / 昼食会場。ここでも大量の虫に悩まされ10分で退散。。。

湖で時間を取られたので、その辺の岸でサッと昼食を済ませ川を下ること2時間半。この日の一大イベント会場!?に到着。

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The sign on the right says “danger” Yes, there are some steep water falls 200 yards away from this point.
写真左奥から急に川幅が狭まり激流に。

この先にある急流&滝はカヌーでは下れないため、約2kmのハイキングコースをカヌー担いで運び滝を巻く。カヌーはもちろん、パドル、テント、ギア、4日分の食料、など荷物が多いため一度では運べず、1往復半、6kmを歩いて荷物を移動。

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R is carrying the canoe on his shoulder. we walked 3.6 miles to get to the camp site
カヌーを担いでキャンプ場まで運ぶR氏。カヌーはハイスペックなケブラー。軽量且つ抜群の安定感!

この時点で17時半、移動距離約24km。漕ごうと思えばまだ行けるけど、余力を残しこの日はハイキングコースの終点でキャンプをすることに。ここまで他にカヌーをしている人に会うことはなく、キャンプ場も丸ごと貸切。この日の夕飯はバックパッカーズ・パントリーのキューバ風ピラフ。なかなかのお味でした。

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There is a lean to at the camp site.
貸切のテント場とリーントゥー(差し掛け小屋)

明けて2日目。6月26日5時、R氏起床。私は粘って5時半に起床。天気は曇りで明け方の気温は13度。前夜は雨は降らなかったけれど、ウールロングT+フリース+ダウンジャケット+レインコートを着て寝袋で寝たけれど寒くて何度も目が覚めた。R氏は3シーズンのフカフカダウン寝袋で快眠。朝食はオートミールとミルクティー。そして目標出発時間7時半ぴったりに入水。この日の予定はラケット川を漕ぎ切り、タッパーレイクの上部でキャンプ。予定移動距離は約35km。最初の20kmは15ヶ所くらいキャンプサイトがあるけれど、後半はすべて私有地のためキャンプ場はなくこの日の鍵は後半を漕ぎきれるかどうかだった。(のはずだった。)

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We saw a pretty deer. / この旅で唯一見かけた野生動物

ラケット川は数週間断続的に降った雨で増水し、多くの場所で岸や木が浸水していた。ただ、流れはとっても穏やかで漕ぐ手を休めるとほとんど進まないくらい緩やかだった。この増水の影響で川本来の形を見ることができず、どこが川でどこが浸水したところか地図を見てもルートの判断に悩む個所があった。このエリアのレンジャーから「迷ったときは漕ぐのをやめて川の流れに任せる」とアドバイスをもらっていたので、何度かそれを実践し迷うことなく、無事川を下ることができた。

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Getting lost… / 迷子中。。。

途中何度かキャンプをしている人やカヌー、カヤックをしている人を見かけ元気をもらいながら漕ぎ続けること5時間。後半部分も漕いで、ようやくタッパーレイクの入口に到着。やっと携帯の電波が入ったので、カヌーショップに電話して、タッパーレイクにかかる橋の袂でカヌーショップの店員さんからゴール地点に運んでもらった車の鍵を受け取る。この日予定していたテント場は数キロ先に見えている対岸。ショップの店員さんによると、この先天気は下り坂で夜から雨が降り、翌日は嵐で翌々日の朝まで降り続くとのこと。この時点で12時。かなり曇っていていつ雨が降ってもおかしくない天気。ゴールまであと約26km。嵐が来るのが分かっていて、テント場で身動きができず1日半足止めを食らうのがどうしても耐えられず、だったらこの日中に漕ぎきってしまえばいいんじゃないかと!ここまでの1日半ですでに54km漕いでいて、確かに二人ともカラダは疲れているけれど、余力がないわけではない。迷わずにR氏に「今日中にゴールしよう!」と提案。R氏の返答は「私さえギブアップしなければ俺はやれる!」と。はい。私漕ぎます。

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Flooded garage / 浸水した倉庫

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Water was too high to go under the bridge / 水かさが増して先にある橋の下を通れず。

ここからは時間と疲労との戦い。とにかく時間が惜しくて昼食もエナジーバーを漕ぎながら食べ、前半よりもハイスピードで漕ぎ進む。あと数時間休まず全力で進めば、雨の中テントで寝る必要もなく、どこかで温かいシャワーが浴びられるはず!あと、ビール!と自分に言い聞かせ、向かい風で波立つ湖の中をひたすら漕いだ。そして16時少し前にタッパーレイクの最南端に到着。結局この日は約9時間、56kmを漕いで、無事にゴール。やった!

まさか2日で80kmを完走するなんて出発時には頭にもなかったから、達成感はひとしお。この日の夜は近くの街、サラナックレイクに宿を取り、メキシコ料理で祝杯。しばらくはこのキツかった2日間のカヌーキャンプの余韻に浸れるわーっと思っていたら、「せっかくだから来週はこのあたり(サラナックレイク)でまた3日ぐらいの旅にでよっか?」とR氏。来年じゃなくて来週ですか!?オォ、、、ギブミーアブレイク。

ということで、、、翌週にサラナックレイク55kmも漕ぎました。このレポートはいつか書きます。

ちなみにこの翌日の天気は予報どおりに嵐。結局雨が上がったのは翌々日夜でした。

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